最終更新:2003.09.20
すでに「安心だネット!」を通じてお伝えしていますが、マイクロソフト社のOS「Windows2000/XP」の安全性の欠陥(MS03-026)を狙った「Blaster(ブラスター)」が8月12日に報告されて以来、今も被害が
続いています(別名:MSBlaster、 WORM_MSBLAST.A、 W32/Lovsan.worm)。
最も信頼できる情報源として、以下の2つのページをご紹介しておきます。
◆
「W32/MSBlaster」ワームに関する情報(IPA/ISEC)
※
情報処理振興事業協会セキュリティセンター(IPA/ISEC)は
「経済産業省」が所管する法人なので情報が客観的です。
◆
Blaster情報(マイクロソフト社)
Windows XP 編|2000編|亜種に感染した場合の復旧方法
※ マイクロソフト社の公式情報ですから、もっとも確実です。
さて、このウイルスのポイントは以下のとおりです。
◎インターネットにつながっていれば攻撃される可能性があり
接続しているだけでも、突然、感染してしまう恐れがある。
※ 注意:Windows95/98/Me は影響を受けません。
◎主な感染経路が『メールの添付ファイル経由でない』ため、
プロバイダ提供のメールチェック・サービスでは対応不能。
◎感染した場合の応急処置はあるが、根本的には「安全性の
欠陥(MS03-026)」を修正プログラムでなくす必要がある。
※ その後、類似した欠陥(MS03-039)が「緊急」報告され、
その修正プログラムで、「MS03-026」にも対応できます。
◎パソコンの再起動を繰り返すため、対策にも困ってしまう。
※ 繰り返すを止める方法はこちらを参考にしてください。
◆
「再起動を繰り返す」のを止めるには
http://www.clubqa.com/weekly/qa040107.htm
「安心だネット!」でも、8月12日の午後には、すでに初代のウイルスに対応しました。
そしてそれ以降の「亜種」にも順次、対応していますので、『検出』と『駆除』をすることができます。
※ すでに会員の方はいつもの「青信号アイコン」が、ちゃんと
タスクトレイに常駐しているか確認をしてください。
ただし、ウイルス対策ソフトでは Blaster の検出&削除はできても、その侵入口をふさぐことはできません。技術的な欠陥を悪用して侵入していますのでそのウインドウズの『欠陥』は、『修正プログラム』で直す必要があります。さもないと削除しても、また侵入してしまいます。
『修正プログラム』を実施する場合、「Windows
Update」
という自動的にダウンロードやインストールをおこなう方法をマイクロソフト社が提供しているのですが、いろいろと注意しないといけない点もあります。
もし「Windows2000 /
XP」をお使いで、まだ『修正プログラム』を実施されていない方は、以下のマイクロソフト社の情報を参考にアップデート作業を注意深く実施することをおすすめします。
◆
Blaster に関する情報(マイクロソフト社)
強力なウイルスの場合、短期間で機能を改造・強化した『亜種』
と呼ばれる既存の対策をかいくぐる類似ウイルスが発生します。
今回の「ブラスター」でも『亜種』が数種、確認されています。同じ
「Windows2000 / XP」の安全性の欠陥(MS03-026)を狙った別の
ウイルス『Welchia(ウェルチア)』などが発生しています。
亜種や新種に対応するためにも、ご利用のウイルス対策ソフトの
「ワクチン」ファイルを最新のものに常に更新してください。 |
なお以前、「今週のQ&A」というコーナーで「Windows
Update」について解説していますので、こちらも、ぜひお読みください。
◆
第77回「Windows Update」って必要ですか?(2003.06.11)
http://www.clubqa.com/weekly/qa030611.htm
※ ここに紹介した注意点を理解した上で「Windows
Update」を
実施してみてください。
どうしてもうまくいかない場合は、有償ですが、当社の訪問サポートでも対応しておりますので、ご利用をご検討ください。
◆ パソコンサービスステーション
http://www.724685.com/pcss/
それにしても、人騒がせなウイルスです。お互いに、気をつけましょう。あなたのインターネット生活が、より安心になりますように!
「安心だネット!」管理事務局 |